桐たんすの仕上げ方法
砥の粉仕上げ(うずくりヤシャ砥の粉仕上げ)
桐たんすの仕上げ工法で代表的なのは砥の粉仕上げです。
砥の粉仕上げとはただ砥の粉を水と混ぜて塗るのではありません、仕上げ面をうずくりをしてから砥の粉とヤシャの実を煮出した液を混ぜ塗ってから一度こすり落とし再度塗り重ねます。
桐たんすの砥の粉は良質な京都山科産が使われています。
砥の粉の色は白、黄。赤とありますが黄色砥の粉が多く使われますがほとんどは黄色砥の粉を使用しておりますが、
関西などでは赤砥の粉を使用している地域もあります。
ヤシャ液は最近では人工的に作られた桐たんす染料がヤシャ液の代わりに多く使われています。
上品な感じと高級感があり桐たんす独特の質感をもっていますので、桐たんすの仕上げ方ではとても人気がある仕上げ方法です。
修理 再生 リフォーム事例(砥の粉仕上げ)
焼仕上げ(時代仕上げ)
焼仕上げとは桐の木をガスバーナーで真っ黒に焼き上げその後、
砥の粉をすりこみ、木目を浮き出させる工法です。
真っ黒に焼いた桐板に砥の粉の色で木目を出すので下地が黒になるため
砥の粉仕上げと比べると渋い感じになります。
木目が太く細かい桐材ですと白が強く仕上げり、木目が粗い桐材は黒が強く仕上がります。
砥の粉仕上げよりシミや汚れは付きにくくなり目立たなくなります。
砥の粉の色を変えると仕上がり色も変わるのでお部屋に合わせて色を選ぶことができます。
修理 再生 リフォーム事例(焼仕上げ)
オイル仕上げ(オイルフィニッシュ)
天然の植物油が主成分で、有害な化学物質の成分は含まない安全な塗料です。
ウレタン塗装などでは木材のの呼吸がなくなってしまいますが、オイル仕上げは調湿効果があり、木材の呼吸を妨げない特徴があります。
手触りはサラッとした感じ、見た目はナチュラルな感じで、木目が浮き出て見えますので桐材が持つ本来の素材感を楽しめます。
桐たんすをオイル仕上げにすると和風の家具が洋風になり、和室でも洋室でも合う桐たんすになります。
防水効果もありますので砥の粉仕上げや焼仕上げより、はるかにシミや汚れに強くなり、お手入れも固く絞ったタオルなどで拭くことが可能です。
色のライト系からダーク系と豊富にありますので楽しんで選ぶこともできます。
以前はオイル仕上げの桐たんすは無かったですが、生活様式が変わった今では桐たんすとオイル仕上げは相性がいい組み合わせになっています。
修理 再生 リフォーム リメイク事例(オイル仕上げ)