家の新築に合わせて婚礼桐たんすを再生|思い出をそのまま新しい住まいへ(栃木県宇都宮市のお客様)

栃木県宇都宮市にお住いのお客様からご依頼いただいた桐たんす修・再生が出来上がりました。
仕上げは砥の粉仕上げを施し、金物は汚れを落として再使用しました。

ご依頼内容
新築のお住まいへのお引っ越しを機に、お客様が婚礼の際に持参された桐たんすの再生をご依頼いただきました。
約60年前から大切に使い続けてこられた思い出深い婚礼たんす。「新しい家でもこれから先ずっと使い続けたい」というお気持ちから、当時の面影を残しながら美しく再生することになりました。
再生前の状態
約60年が経過した桐たんすでしたが、長年とても丁寧にお使いになられていたため、大きなキズや破損はほとんどありませんでした。
表面には経年による汚れや色の変化が見られましたが、たんす自体の状態は良好で、しっかりと再生できる一棹でした。
再生作業
まず、高温蒸気洗浄機を使用して、長年積み重なった汚れを丁寧に水洗いしました。高温蒸気の力で木肌を傷めることなく汚れを落とし、桐本来の美しい表情を引き出します。
金物はすべて取り外し、一つひとつ丁寧に汚れを落として磨き上げました。状態が良好だったため、新しい金物には交換せず、当時のものをそのまま再使用しています。
仕上げには、桐たんすならではの伝統的な砥の粉仕上げを施しました。
砥の粉仕上げは、桐の木肌に自然で落ち着いた風合いを与える、日本ならではの伝統技法です。桐たんす本来の上品な美しさを引き出し、使い込むほどに味わいが深まる仕上げとなります。
再生後
表面の汚れが取り除かれ、砥の粉仕上げによって婚礼当時を思わせる美しい姿がよみがえりました。
長年使い続けた金物もそのまま生かすことで、思い出や歴史を受け継ぎながら、新築のお住まいにも自然に溶け込む一棹となりました。
新しい住まいの中でも、これまでと変わらず大切な衣類を守り、ご家族の歴史を刻み続けてくれることでしょう。
↓修理 再生前の桐たんす



